宮城守男の「紅型」道 ～守紅(ＭＯＲＩＢＩＮ) ～

今回の沖展に出した最新作。

題材は、沖縄の強風にも負けず、
一年中風景を美しく彩ってくれるブーゲンビレア。

散った花弁ですら、くるくる舞って生きているみたいで
おもしろい花です。

知ってましたか？
一見花みたいに鮮やかな部分は包葉といって花ではなく
本当の花は、中に隠れた白い小さな部分。

これもぜひ描きたくて、白地花として散らしてみました。
探せるかな？

そして、ブーゲンといえば、ぜひ入れたかったのが
シャームの物語。

揺れる花、蝶･･･好奇心旺盛な彼は、常々
捕まえようと果敢にチャレンジしています。

(成功したのを僕は見たことがありませんが)

そして、笑うスズメが２羽。

美しく、穏やかでほほえましい日常。
なんとなく、伝わったらいいな。

これが着物になるとこんな感じ。　ん？　見づらい？

ブーゲンそのものを、身にまとうがごとく
大胆に配置してみました。

初めての構図で、配色も複雑にしたので
うまく絵羽にできているか最後までドキドキでしたが
なんとか成功。

紅型の小紋は文様の繰り返しですが、
着物という大きなキャンバスに染めることにより、
一枚の型紙では想像できなかった
よりダイナミックな動きが表現できるので面白いです。

着物になることにより、より風を感じられるはず。
いつか実物、みてみてね。
そして、沖展に見にいってくださったみなさん
ありがとうございました！

着物って、大変だけど、面白い！