宮城守男の「紅型」道 ～守紅(ＭＯＲＩＢＩＮ) ～

まず、最初に。
ムーチ(鬼餅)ってご存知ですか？　

健康・長寿を願って、旧歴12月8日に(作って)食べる、
月桃の葉でくるまれた、沖縄のおいしい餅ですね。
(よく知らない人は、まずコチラでかるく予習しよう。)

では、問題です。
コレはなんでしょう？

画面左に見えるのは、
シンメー鍋で蒸されたばかりの
ムチンブサー(餅を蒸すためのザル)にのったムーチ。

もしや、ムーチーを狙う、餅ジョーグー(＝好き)の鬼!?

答えは…じゃーん！

シャームでした～。(シャームがわからない人はコチラ)

「見つかったにゃー」

僕は段取りの都合で、たまに朝まだ暗いうちから
庭で、染めた生地を蒸すのですが(ハイパーもしきで)、
これがまた、餅でも蒸してるのかというくらい
いい匂いがするのです。

それにつられてか、
おそらく夜中外にだされてる？シャームが
時々そっとのぞきに来ます。

シャームもきっと餅ジョーグーなんでしょう。

そんな様子を、
月桃とともにデザインし、着物にしてみました。


　　　　　　　　 紅型着物「月桃日和」


つぼみ・花から実まで、月桃の四季折々と
子供のころの楽しかったムーチーづくりの記憶。

そして、餅ジョーグー、シャーム。

沖展で奨励賞をいただき、ただ今、展示されています。
機会があったら見てみてね。