宮城守男の「紅型」道 ～守紅(ＭＯＲＩＢＩＮ) ～

諸々の事情で遅くなってしまいましたが、
お待たせしました！
「シーサーの額」パート⑤

前回「型置」したものに、「色さし」をしていきますよ！

と、その前に「豆引き」ですね。
(覚えてた人はスゴイ！)。

豆汁(大豆の絞り汁)を生地に塗ってかわかします。
これでにじみも防げ、顔料の定着力もあっぷっぷ。

さあ、いよいよ「色さし」です。
偶然にも「色さし」のスタートと、
Ｓさんご夫婦の来沖のタイミングが合ったため、
ご夫婦で「色さし」初体験！

まずは奥さま。

柄も細かく、線も細くて難しいのに、
立派な色さし。
しかも、しっかり筆は２本もち。

そしてご主人。

この貫禄、多くを語る必要はありませんね。
すぐにコツをつかまれました。

この調子で全部一気に、といきたいところでしたが、
限りある時間。

残りは私、モーリー(※)におまかせ！

ということで、
ただ今、ラストの二度ずり中。

わかるかな？
むかって右→二度ずり済(濃い！)
むかって左→一度ずりのみ(薄い！)
色の発色、深みが違いますね。

二度刷りすることで、よりしっかり色がのります。
この「色力」こそ、紅型の魅力
と、うんちくを語りつつ…

はい、できました！

ん？
何かいますね？
(ＵＰ、遅くなってごめんワン。)

「シーサー二匹に色の違いを」という
ご主人のリクエストも、やりましたよ～！
わかるかな？
出来上がってのお楽しみ

※マメ知識
沖縄では、友人同士名前を呼ぶ時、
名前をのばす傾向があります。
僕も子ども時代よく、のばし、のばされておりました。
(例：もりお→もーりー／ひでお→ひーでー)