宮城守男の「紅型」道 ～守紅(ＭＯＲＩＢＩＮ) ～

大変お待たせいたしました、
来年の干支「未」、できました！ 十二支そろったぞー！

　　　　　　　　　紅型干支お守り「ゆめまち未」

松竹梅のしげみの中でたたずんでいる、
はにかみやさんの「ひつじ」さん。　ぽっ。


　　　　　　　　　　　　　　(うしろ姿)

ひつじといえば、眠るときに数える、アレを
思い出す方も少なくないはず。(→※マメ知識)

数えなくても、よい眠り、縁起のよい初夢を、と
「一富士二鷹三茄子」を入れました。

富士の山頂で、ひつじさんが誇らしげに
ナスを掲げています。

実は、この陽光を浴びている３頭のひつじさん。

冬が過ぎ春が来て、万物が生気に満ち溢れあらたまる
という意味の「三陽開泰」という吉祥図案なのです。

漢語では「陽」は「羊」と同じ発音なので、
３頭の羊の絵は、３つの陽(太陽)に通じるそう。

だから、このかわいいひつじさん達、
陰の気が消え陽の気が生じ、いろんなことが順調に運ぶ
という、とてもめでたい絵柄なんですよ。

同じように、「九陽啓泰」という、
９頭の羊の吉祥図案もあって、これも、
吉祥の太陽が高く現われ、幸運の兆しが示され、
すべてのことが思いどおりになるという意味があります。

え、まさか、９頭はいないよね？
と思ったあなた。

頭を柔らかくして見たら、
ほら、いるでしょう？　もくもくもくもく･･･。

ちょっと難しい話になりましたが、
そもそも、群れなす羊は家族の安泰と
いつまでも平和に暮らすことを意味するそうです。

古来、「羊」は吉祥の「祥」の字と通用されていたらしく
羊の図案自体が、縁起がよく、めでたいらしいですよ！

さらに今回、おまけで幸運の鈴もどこかにあります。
鈴の音を聞く夢は、よいことがおこる暗示だそう。

さあ、「ゆめまち未」は、こんな感じ。

欲しいな、と思ったあなた。
入手方法は２つ。

①12月12日ＡＭ0：00以降に
　「morio_moribin@yahoo.co.jp」まで
　「干支希望」メールを送り予約する。

　30個限定
　　　
②リウボウ７階美術サロンで
　１２月２３日～２週間、開催される
　「リウボウセレクション、干支展」で、購入する。
　(ＤＭが出来上がったら、また詳しくＵＰしますね)

まだ時間はあるので、じっくり吟味してください！

そして最後に、
「三陽開泰」の情報を教えてくださった、
Ｍさん、本当にありがとうございました！！


※【マメ知識】～ひつじ～

眠れない夜に数えるという羊。理由は諸説いろいろあるそうです。
英語でひつじは(sheep)。
それが眠るという意味の(sleep)に似ているから、暗示をかける作用がある、とか。
また、(sheep)の発音が寝息に似ていて、(sheep)と言って息をはく行為がリラックスできるから、とか、
羊の情景を思い浮かべると牧歌的でリラックスできるから、とか、
羊を数えるという単調な作業で眠くなるから、とか･･･。
効果のほどはわかりませんが、僕はお世話になる必要もないくらいいつも即寝です！

あと、上の文中でも触れた、羊＝「祥（吉祥）」、羊＝「陽」の意味付け以外にも、今回調べておもしろかったのは漢字のなりたち。

羊はめでたい善良な動物であり、同じ行動を取って大勢で暮す事から、「群」の漢字は羊からできたそう。
また、羊肉は古代から最もたいせつな栄養食であったので、「羊＋食」を合わせて「養」という字、
ヒツジの姿は、やさしく堂々としているというので、「羊＋大（りっぱ）」を合わせて「美」という字ができたとか。

勉強になります･･･。